幻のそばとも呼ばれる「天保そば」の試食会がきょう山形市で開かれました。
皆さんがおいしそうにすすっているのは、江戸時代後期から食べられていたという「天保そば」です。

1998年に福島県大熊町の旧家でそばの実が発見され、県内のそば組合から成る保存会のメンバーが発芽に成功し、「天保そば」として復活させました。

江戸時代から170年の時を経て現代に受け継がれたことから「幻のそば」と呼ばれています。

大内希美アナウンサー「こちらが天保そばの命ともいえる種です。他の品種と混ざらないよう厳密に管理されていて、保存会によって大切に守られています」

「天保そば」の種を増やすための畑は山形市で、食用は戸沢村の畑で生産されているそうです。

今年の収穫量は、およそ1トン。去年7月の大雨の影響で例年の半分ほどの量だということですが、関係者はこれだけの数を収穫できたのは奇跡的だということです。
味と香りの強さが特徴だという「天保そば」。
時代を超えた力強い味わいに参加した人は舌鼓を打っていました。