業者は音信不通 自宅に届いた書面には…

代金を支払うことも車を返すことも「約束できない」という驚きの回答が。この電話の後、業者とは連絡がとれなくなったといいます。そして、野村さんの自宅に一通の書面が届きます。業者の代理人だという法律事務所からでした。

(届いた書面の内容)
「債務者は合計約80名の債権者様に対し、約4億2160万円の多額の負債を抱え、破産申し立てを行う予定でございます」

4億円あまりの負債を抱え破産するつもりだという一方的な通知。不払いになっているのは約80人にのぼるといいます。

(被害者 野村さん)
「本当に怒りしかなかった。こんな手続きをしていること自体、腹立たしい」

代金の支払いに見通しが立たない中、野村さんは愛車を取り戻したいと考えていますが…

(被害者 野村さん)
「(代理の)法律事務所に『車の状況はどうなっていますか?』と聞いたら『5月9日にオークションで売れています』」

すでに第三者の手に渡ったと伝えられました。野村さんは最初から車をだまし取るつもりの「計画倒産」ではないかと疑っていて、きのう愛知県警に被害届を提出。愛知県警は詐欺の疑いで捜査しています。