県が目指すスタジアム像は、従来の「競技をするための施設」や「観戦や体験を楽しむための施設」という枠を超えた、「非試合日も賑わうスポーツ施設」だ。

スタジアムがサッカーファンだけでなく、地域住民にも資する地域のシンボルとなることを目指すもので、「スマート・ベニュー」の概念も取り入れる。スタジアム内の飲食店やショップなどの付属施設に加え、約400台収容予定の立体駐車場も整備。さらに、約1万5900平方メートルの広場エリアも設けられ、民間事業者による集客や賑わい創出につながる機能の誘致も計画されている。

整備第2段階のイメージ図(県提供)

“県民利用” の定義もユニークだ。競技利用などに加え、「一般開放されるコンコースや観客席、スタジアムの景観を楽しみながら隣接する広場エリア等のオープンスペースに滞在することなどを含む利用」を県民利用と位置づける。

試合がない日でも人々が集い、憩える空間となることが期待される。

2026年度以降に事業者選定、県民参加も重視

今後は、今年度中に整備計画を策定、来年度以降に事業者の選定手続きを進め、設計に約1年6か月、工事に約2年10か月をかけ、2031年度の供用開始を目指す。沖縄に賑わいと感動をもたらす新スタジアムとなるか、期待は高まる。