桜島で山体膨脹が始まってきょう26日で2週間です。気象台は先週23日金曜を最後に爆発や噴火を発表していませんが、「火山ガスの放出が多い状態が続いている」として、注意を呼びかけています。

26日夕方の桜島です。噴煙は見えず、目立った活動は確認できません。噴火が発生した場合、火山灰はこのあと、火口から南西の鹿児島市谷山方向に流れる見込みです。

気象台によりますと、桜島は今月中旬から噴火活動が活発となっています。今年に入って133回の爆発が確認され、去年1年間のおよそ3倍に上っています。

気象台は、先週23日金曜の夕方を最後に爆発や噴火の情報を発表していませんが、「発表基準に満たないごく小規模な噴火は発生し、山体膨張は高止まりが続いている」としています。

また、火山ガスの放出量も「概ね多い状態が続いている」として、今後の火山情報に注意するよう呼びかけています。

気象台は噴火警戒レベル3の入山規制を継続中で、火口からおおむね2キロの範囲で大きな噴石と火砕流に警戒が必要です。