青森県十和田市が昨年度行った、物価高騰対策の支援給付金事業で500世帯余りに支給漏れや誤った支給があった問題で、市は対象の各世帯を訪れて謝罪し、改めて申請書の配布や誤った給付金の返還を求めることになりました。
十和田市 櫻田百合子 市長
「給付金が未支給及び誤支給となっております。世帯のみなさまに大変なご迷惑をおかけしましたこと、そして市民のみなさまの信頼を大きく損ねる事態となりましたことに、この場をお借りいたしまして深くお詫びを申し上げます」
十和田市は昨年度、物価高騰対策で低所得者向けに臨時特別給付金として、1世帯あたり10万円を支給する事業を行ないました。ただ、最大504世帯に給付の案内などをしておらず、5300万円が支給漏れになっていました。
また、支給要件を満たしていない世帯や課税状況の調査が必要な最大66世帯に745万円を誤って支給した可能性があるということです。
十和田市 堰野端 誠 健康福祉部長
「担当職員の市政に対する正確な知識をはじめ、支給対象条件への理解が不足していたこと、また1人の職員で対応し、チェック体制や上司によるサポートや進捗確認が不足していた」
今回の問題を受けて、十和田市は新たな事業を行う時は複数の職員で進み具合を確認するなど、再発防止に努めるとしています。
また、市は6月上旬から対象となる各世帯を訪れて今回の問題を謝罪し、改めて申請書の配布や給付金の支給を行ない、誤って支給した世帯には返還を求めることにしています。