かつては露店が出るほどのにぎわい

全校児童10人の石巻市立鮎川小学校の運動会。懐かしい音楽と共にみんなで踊り始めたのは地元に伝わる「牡鹿音頭」です。法被を着た児童や地域の人たちが一緒に盆踊りを楽しみました。70年ほど前、鮎川小には児童が600人ほどがいて、いまと同じグラウンドを使った運動会は露店が出るほどの賑わいでした。

東日本大震災の後も児童は減少していますが、その頑張りを後押しする大人の声援は、当時と変わらないはずです。

6年生の児童:
「6年間の中で一番楽しかった。(リレーは)最後の方で接戦になってギリギリ勝てた」
地域住民:
「(児童が)少なくてもこんなに楽しく1年に一回の子どもたちの祭りなので一緒に参加できて良かった本当に楽しかった(子どもたちが)かわいくて」

かつて捕鯨基地として栄えた石巻市鮎川浜。地域の人たちの思いも、学校行事を支えています。鮎川小学校では、全校児童10人のうち4人が6年生で、来年度の新入生は今のところ1人だけの予定です。さらに児童の減少が見込まれますが、地域住民の1人はこれからも学校行事には協力していきたいと話していました。