あなたは感情型?迷子型?スピーチでの失言パターン
政治家や経営者にもスピーチ指導を行う長崎大学(心理学)の矢野香准教授は、「スピーチなどでの失言は2種類に分類できる」と言います。
<スピーチなどでの失言パターン>
▼感情型:調子に乗って口が滑る
⇒人前で話し慣れている人
▼迷子型:話しているうちに頭が真っ白に…
⇒人前で話し慣れていない人
また、コミュニケーションの専門家で、話し方研究所の福田賢司代表によりますと、普段の会話でも失言しやすい人の特徴は「自信過剰」「うっかり」「饒舌」「瞬間湯沸かし器」「八方美人」だということです。家庭・職場での失言例と対策は次のとおりです。
<シーン別の失言例>
▼家庭編
夫が専業主婦の妻に対して、「お前はヒマでいいなぁ」
⇒「夫婦は気心が知れているから何を言ってもいい」と油断しすぎ。配慮ある言葉選びを。
▼職場編
子育て中の男性に対して、「〇〇さんってイクメンですね」
⇒「性の役割」の決めつけとも取られる。“女性は育児をして当たり前、男性が育児をするとほめられる”という考えがこの発言の背景に見え隠れするのでは。時代とともに表現も変化が必要。
また、言ってしまった・言われた失言を街の人に聞くと…
▼仕事帰りの母に「なんでそんなに疲れてるの?」と言ってしまった
▼バイト先の年上の人に「“昔は”どうでした?」と言ってしまった
▼体調が悪い時に夫から「ごはん“いいで”」と言われた
▼テンションが上がった息子から「行くぞ、ババア!」と言われた