住宅業で社員大工を育成

内製化の動きは住宅業界にも広がっています。戸建て住宅の着工数が年間165件と県内トップクラスを誇る三越商事大分では、社員大工の育成に取り組んでいます。高校を卒業後に入社した小田原宏樹さん(26)は、ベテラン大工の元で修業に励んでいます。

小田原宏樹さん:
「高校の時から大工になろうと思っていたので、勉強しながらがんばっていきたい」

職人による専門的な技術や知識が必要となる住宅の建築では、基礎や水道、電気工事まで、ほとんど外注するのが一般的となっています。一方で職人の不足や高齢化といった課題も顕在化していて、三越商事大分ではコストをかけてでも社員大工を育成する必要性を感じたといいます。

三越商事大分 志村寛和社長:
「これから先を見たときに職人がどんどん減っていく中で、大分に根ざしてやっている以上、品質というのは絶対に落とせません。品質を守るという意味では自社ですべてを管理できるというのは大きいです」