駐車場予約の“代行業者”とは?

予約代行業者というのは利用者の代わりにインターネット予約を行う業者です。
申し込みをし料金を支払うことで、予約代行業者が代わりに予約を確保した駐車場を利用者に与えるという仕組みになっています。

「羽田空港駐車場 予約代行」と検索してみると多くのサイトがでてきます。
代行の料金は各社違いますが、なかには高いもので1万円を超えるものも。

こうした代行業者を実際に利用したことのある方に話をきくことができました。

◆子どもの運動会終わりで神奈川から福岡に 駐車場が予約できず…

去年の10月。神奈川県海老名市の5人家族のAさんは子どもの運動会終わりで福岡での結婚式に出席しなければならないということで、車で移動することを選択しました。
しかし3日間探しても駐車場の予約ができなかったといいます。

AさんはこのことをSNSに投稿。
すると予約代行業者から「予約取れますよ」という連絡が届いたそうです。

・確実に予約を取るなら2~3万円
・キャンセル待ちなら7500円
・先着キャンペーンで今だと6500円引きができる
こうした提案を受けたAさんは、当日は駐車場の空きを待つ行列に並ぶことは難しいと思ったためキャンセル待ちを申し込みました。

すると2日後、予約完了の連絡が。

Aさん:
自分で調べていてもずっと空きがなかったのに、申し込むとすぐ予約が取れた。
今思うと業者が枠を持っていたんじゃないかと思う。

駐車場の利用はできたものの、業者がどのようにして予約枠を確保できたのか疑問に感じたといいます。

◆代行依頼でトラブルも…

また、予約代行を申し込んだところ手数料として高額な料金を請求されたり、当初手数料が5000円ときいて申し込んだところ「繫忙期のため料金が1万8000円になる」と言われ、代金が一部しか返金されないなどといったトラブルも起きています。

恵俊彰:
正規で取れば1000円なわけじゃないですか。予約料金って。
それが7500円になったりしてるって別に問題はないんですか?

弁護士 八代英輝:
チケットとかそういうものだとダフ屋行為にあたって処罰の対象になることもありますけど、これは今その対象をなっていないということで法律違反とまでは言い切れないと思います。
ただビジネス的には不公正な取引方法だと思うんですね。
プログラムで全部買い占めてしまうっていうようなやり方をしているとしたら。
ここはシステムを改善してもらわないといけないと思いますね。

6月1日から利用規約を改定

こうした事態を受け、事業者側も対策に乗り出しています。
6月1日から駐車場の利用規約に「転売禁止」を盛り込むということです。
転売が確認された場合は登録者の利用が停止されます。
またシステムを改修して利用期間の変更を1回までに制限。
今まで制限なく可能だったナンバーの変更はできないようにするとしています。

◆航空・旅行アナリストの鳥海氏は対策について…

1.予約金が1000円というのが安すぎて業者に狙われる状況に…
価格設定を見直した方が良い

航空・旅行アナリスト 鳥海高太朗氏:
予約の1000円っていうのは安すぎる。最低でも3000円でいい。
できれば5000円で本当に時間がなくて困っている人がそれを払ってでもという
そこに対応するというのが大事だと思います。

2. 羽田空港は近隣に民間駐車場がない。
遠くに駐車してバス輸送する手段などを整えるべき。

航空・旅行アナリスト 鳥海高太朗氏:
もう一個は、例えばニューヨークのジョン・F・ケネディ空港だと離れたところにロングタームとショートタームと分かれて、ターミナルが近いところは短い時間の人。長く停めるひとはちょっと離れたところでシャトルとか電車とかで送迎をして、その代わり料金も安くて広いところに停められますよって、そういう選択肢があればみなさんそっちに行くってことができる。

駐車場の運用自体を本当に必要としている人に合わせて変えていく必要があるということです。

今後、予約はとれるようになるのでしょうか。

(ひるおび 2025年5月14日放送より)
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<プロフィール>
鳥海高太朗氏
航空・旅行アナリスト
国内外の旅行事情に精通