桜島では、21日は噴火活動が落ち着いていましたが、22日、再び活発になっています。爆発回数はすでに去年の3倍近くに上っています。

桜島の様子です。噴煙が南に流れています。噴火が発生した場合、火山灰はこのあと、火口から南東の指宿方向に流れる見込みです。

桜島では22日、これまでに噴火が12回発生し、うち5回は爆発でした。午後0時半すぎの爆発では、噴煙が2600メートルの高さまで上がりました。今年の爆発回数はすでに133回となり、46回だった去年の3倍近くに上っています。

また、気象台の20日の現地調査では、1日あたりの火山ガスの放出量が1万1200トンで、2007年の観測開始以来、初めて1万トンを超えました。

気象台は「膨張の速度は今月17日ごろから少し緩やかだが、膨張は続いている」として、今後の情報に注意するよう呼びかけています。気象台は噴火警戒レベル3の入山規制を継続中で、火口からおおむね2キロの範囲で大きな噴石と火砕流に警戒を呼びかけています。