本格的な夏を迎えるこれからの時期、学校現場では熱中症を防ぐための対策が講じられています。大分市では2025年度、市内全ての公立小中学校の体育館にエアコンの整備を進めています。県内の現状と合わせてリポートします。
生徒数663人の明野中学校。この学校の体育館では熱中症対策として4月下旬からエアコンの設置工事が進められています。

(明野中学校・伊東貴文教頭)「熱中症の関係で活動を途中で中断したり体育の授業を途中で中断したりすることもあったので、エアコンが設置されることによって快適に授業や部活動が出来てとてもうれしく思います」
体育館は災害時に避難所としても活用されるため、国はエアコンの設置を推奨しています。大分市はすでに設置されている大在東小と金池小以外の公立小中学校について、予算29億円を投じて今年度中にエアコンを整備します。

(大分市教育委員会 学校施設課・菊池充さん)「特に体育館は暑さを受けやすい空間なので、優先的に整備している児童生徒の熱中症対策が第一ですけど、避難所になっているところもあるので地域の方々にも快適な環境を提供できればと思っています」
OBSでは県内全市町村に小中学校体育館のエアコンの設置状況を取材しました。別府市は全ての小中学校に設置済み。由布市は大規模改修に伴い、2026年2月挾間中学校に設置する予定です。姫島村は2027年度までの設置を検討。その他の市町村では整備は未定となっています。
コスト面に加え既存の体育館施設は熱暖房効率の低さが指摘されています。ただ、学校現場での熱中症対策は重要であり、何らかの改善策が必要といえます。