「テントマット」は、アウトドアでテント泊する際、寝心地を左右する重要なアイテムです。 


「寝ていられない」 避難所の現状 


「(避難生活で)一番つらいのは睡眠が取れないこと。寒くて、痛くて、寝ていられない」
(東日本大震災で避難生活を経験した被災者)
地震などの災害で、避難所での寝泊まりを余儀なくされることがあります。 災害による環境の変化は、不眠に陥りやすくなります。 そうしたストレスを解消するためには、少しでも睡眠環境を整えることが重要となります。



「冷える」「痛い」を解消するアイテム

主な避難所となる固い床の体育館では、「テントマット」は心強いアイテムとして重宝されます。

クローズド・セルパッド
・軽量で耐久性が高い
・破れても大きく性能が低下することがない
・折り畳んだり曲げたりするので多少かさばる

エアーマット・パッド
・空気を入れて使用
・軽量でコンパクト
・穴が開くと性能が低下する
 (修理すれば使えるようになる)

・断熱素材のため床からの冷気を遮る
・床の固さや凹凸を吸収するので体が痛くならない

プラス・アドバイス!

普段から使って慣れる
家でストレッチをする時やテレビを見る時に使い、少しずつ慣れておくこと

座布団サイズの利用
・持ち運びに便利で、イベントなどでイスや床面に座る際に下に敷ける
・赤ちゃんのオムツ替えシートにも使える



避難所にはこんな支援も


近年、災害発生時に開設される避難所では、段ボールでできた簡易ベッドを見かけるようになりました。東日本大震災では、長引く避難生活でエコノミー症候群などの健康被害や心身のトレスが問題化したことを機に、その解決策として、業界団体などがこの様な緊急物資支援を行っています。


「段ボール製簡易ベッド」には
床からの冷気を遮る
・高さがあるので
  
起き上がりやすい
  埃だらけの避難所でも呼吸がしやすい
柔らかい
といった優れた点があるのです。


アドバイザー

あんどうりす
(アウトドア防災ガイド)


阪神大震災被災体験とアウトドアの知識を生かし、日々の暮らしの中に意識しなくても防災を取り入れられる方法を提案。滝登りや川遊びが大好き。