桜島の活動は活発な状態が続いています。気象台の調査では、火山ガスが初めて1万トンを超え、非常に多い量を観測しています。
現在の桜島です。噴煙は南に流れています。
桜島では21日夕方、23時間ぶりに噴火しました。22日はこれまでに9回噴火し、うち爆発は5回です。22日午後1時58分の噴火では噴煙が火口から2300メートルの高さまで上がりました。
気象台の20日の現地調査では、1日あたりの火山ガスの放出量が1万1200トンで、2007年の観測開始以来、初めて1万トンを超えました。気象台は「膨張の速度は少し緩やかだが膨張は続いている」として、今後の情報に注意するよう、呼びかけています。
火山灰は22日夕方にかけて南の指宿市方向に流れる見込みです。
桜島では噴火警戒レベル3の入山規制が継続中で、気象台は「活動は活発だがレベル3の範囲内」としたうえで火口からおおむね2キロの範囲で大きな噴石と火砕流に警戒を呼びかけています。