

自分の居場所を知らせるには…
1995年1月17日に発生した阪神・淡路大震災では、多くの人が倒壊した建物の下敷きとなり、自力で脱出できない状況に陥ったといわれています。この様な状況になってしまった場合、どのように助けを求めるのがベストなのでしょうか。
・大声を出して助けを求める
→ △ 体力を消耗する
・近くにあるもので「音を出す」
→ △ 周囲の音(ヘリコプターの旋回音や救急車のサイレンなど)に
紛れてしまい気づかれにくい
・防災用「ホイッスル」を吹く
→ 〇 軽く吹いてもはっきり届き、大きな音が出る
「防災用ホイッスル」提唱のきっかけ
阪神・淡路大震災の被災者からは「瓦礫の下敷きになり自分の居場所が伝えられなかった」「助けを求めたいが声が出せなかった」などといった声が聞かれ、この震災を機に防災用のホイッスルが提唱されました。選ぶ際のポイント
予期せぬ災害時に備えて常備しておくこと・軽くて携帯できるもの
かばん、携帯電話に取り付ける
・壊れにくいもの
・軽く吹いても大きな音が出るもの
息も絶え絶えな時に吹くことを想定しているため
・玉の入っていないもの
玉入りものは空気の振動で音を出すので、水に濡れると音が出にくくなる

こんなところにも
バックル一体型

バックル部分にホイッスル機能がついている。一体型のため紛失しない。
リストバンド型

プラス・アドバイス!
防災だけでなく防犯にも意識を・できるだけ常日頃から身に着けて持ち運ぶ
・防犯ブザーの代わりに子どもに持たせる
→電池切れの心配がない
・暗い中で光る
(蓄光のもの、蓄光テープをあとから貼るなども可)
アドバイザー

あんどうりす
(アウトドア防災ガイド)
阪神大震災被災体験とアウトドアの知識を生かし、日々の暮らしの中に意識しなくても防災を取り入れられる方法を提案。滝登りや川遊びが大好き。