建設業の担い手不足の解消につなげるため、青森県は今年度から工業系の学科を持たない高校の生徒にも建設業を紹介する取り組みをはじめました。
キーワードは、注目させることを意味する“バズる”です。
21日は、三沢商業高校にデザイナーの赤木アサカさんが招かれ、全校生徒を対象にした講演が行われました。
赤木さんは、津軽地方の観光ブランド「古津軽」でデザインに携わるなど注目を集める“バズる”ための戦略や思考を実践しています。
講演では、労働環境が厳しいイメージが根強く残る建設業界について、具体例を挙げながら魅力ととらえる発想の仕方を伝えました。
デザイナー 赤木アサカさん
「東京タワーが作られたときはクレーンもなければ、電卓もパソコンもない時代です。1年ほどで作るときに命綱をして作業をしていたら間に合わないということで、職人たちは命綱なし・ヘルメットなしの状態で東京タワーを作ったと言われている」
生徒たちは、建設業の過酷さのなかにある「やりがい」などを見出していました。
生徒は
「(建設業は)建物をつくるための未来のつなぎ目のような仕事ではないかと思いました」
「想像とは違うことが多かった。つらいとか苦しいイメージが多かったけれども、意外と情報をしっかり知ると楽しいことが多いと思った」
こうした講演は、これまでに4つの高校で行われていて、県は工業系の学科を持たない高校の生徒にも建設業の魅力を伝えていきたいとしています。