熊本発ブランド「ランウェイへの道のり」

東京ガールズコレクション前日。本番で披露する衣装が搬入されました。本番では11人のモデルがubusunaを着用します。

ファッションショーは “バックステージが要” と言われています。綿密な準備が、きらびやかなランウェイへとつながるのです。

古荘さんが東京ガールズコレクションに挑戦する理由の一つに、多くの企業が抱える課題がありました。

古荘さん「企業にとっては人材採用が大変な時代。古荘本店に入社して、このブランドに携わりたいという若い人たちに来ていただくのが一つの大きな狙い」

東京ガールズコレクション当日。会場には9700人が来場し、配信では約96万人が視聴しました。

ubusunaの本番15分前、舞台袖でスタンバイするのは、ランウェイの先頭を務める、俳優でモデルの岡崎紗絵(おかざき・さえ)さんです。

岡崎さんが着用するのは、熊本の古墳に描かれた幾何学模様をアレンジした柄が特徴のシャツ。

岡崎紗絵さん「シャツを見た時に本当に柄がすてきだなと思って、他にない柄で」

このシャツはubusunaの最新作「モノグロム 長袖シャツ」。1着6万6000円(税込)と高価ですが、長く愛し、着続けてほしいというコンセプトで作られています。

岡崎さん「素敵ですよね。ものをずっと長く使ったり洋服を長く着たりして。それもすてきな日本の文化なので、継いでいけるのは良いことだなと思います」

ubusunaのランウェイが始まりました。

古荘さんは客席で見守ります。

古荘さん「最初に熊本を思わせる阿蘇とか、手仕事の職人さんたちの動画の後に、颯爽と岡崎さんが出てこられたときは、すごくゾクゾクとしました」

岡崎さん「とにかく軽い。着心地がものすごくよくて、デザイン性がある」

――若者たちの目にubusunaはどう映ったのでしょうか?

「熊本のブランドがあるとは知らなかった」
「ショップでじっくり見てみたい」
「スタイルがよくてかっこいい」
「素材にこだわった感じがある」
「私も真似したい」

岡崎さん「縫製ひとつ、ボタンの付け方、柄も。日本ってすごいなとやっぱり思います」

古荘さん「(コレクションで)感性を刺激されて、ファッションを好きになって、このファッション業界を盛り上げたいっていう人が出てくるのを、すごく期待しています」