シリーズ「昭和からのメッセージ」。今回のテーマは「親子読書運動」です。昭和に誕生した読書運動は、作家・椋鳩十の取り組みから始まりました。
今年生誕120年の椋鳩十。取り組みに込められた思いから今を生きる私たちへのヒントを探ります。

真剣なまなざしで黙々と本を読む子どもや、本の読み聞かせに目を輝かせる子どもたち。全国多くの小・中学校で取り組まれている読書運動です。
運動の始まりは昭和にさかのぼります。
(当時・椋鳩十さん)「なにか読んで子どものなかにあたたかいものというのか」

「大造じいさんとガン」や「マヤの一生」。鹿児島ゆかりの作家・椋鳩十です。県立図書館の館長を務めていたころに『母と子の20分間読書』を始めました。
「子どもたちが本を1日20分ほど読むのを親がそばで聞く」
孫の久保田里花さんは、椋が期待していたのは「親と子の心のつながり」と話します。

(久保田里花さん)「お母さんと子どもが心でつながる、家族のあたたかさにつながる」