元刑務官「死刑の実態を知り、正しい議論を」

何度も死刑執行の現場に立ち会った経験から、情報公開の大切さを訴える人がいる。

ハンツビル刑務所の刑務官だったデービッド・スタックスさんだ。

今は刑務所博物館の館長で、ここでは実際の処刑に使用された絞首刑のロープや、致死薬を投与する注射器、361人を処刑した電気椅子など、ハンツビル刑務所で行われた死刑の歴史が紹介されている。

元刑務官 デービッド・スタックスさん
「死刑は歴史の一部で、タブーではありません」

情報公開で死刑の実態を知らせなければ、正しい議論はできないと強調する。

元刑務官 デービッド・スタックスさん
「死刑囚の家族も、被害者の遺族と同じ位辛いのです。最愛の人を失ったのですから。私たちは事実を伝えるだけで、みんなが自分の判断で決めることを望みます」