世界的ピアニスト、マルタ・アルゲリッチさんが出演する特別公演が21日、大分市で行われます。今年25回目を迎えた「アルゲリッチ音楽祭」。この節目の年に新たな取り組みがスタートしました。
25回目の記念を迎えるアルゲリッチ音楽祭。世界的ピアニストのマルタ・アルゲリッチさんの思いをさらに広げていこうと今年新たに始まったのがプロの講師によるレッスンです。

(アルゲリッチ芸術振興財団・次郎丸徹也事務局長)(音楽祭が始まったときのコンセプトとして育むというのがあったが、それに加えて30年間やっていく中でアルゲリッチさんもこの動きを加速したいという思いも伝わっていたので今回の吹奏楽レッスンにつながった」
今回、プロによる直接指導を受けたのは県内最多の90人が所属する別府鶴見丘高校吹奏楽部。5月18日一線で活躍する演奏家が講師として招かれました。レッスンではプロの厳しい視線が注がれます。
(フルート奏者・岩佐和弘さん)「この節をこういう風に唱いたいというのがちょっといいま出ていない感じ」
(クラリネット奏者・中ヒデヒトさん)「大きい音も小さい音も割と似ている音色、大きい音の中でもいろんな種類の音が出せるといいな」

プロからの的確なアドバイス。生徒たちは短い時間の中でも着実に表現のポイントをつかんでいきます。直接指導を受けたことで演奏にも変化がー。より豊かで伝わる音へと進化していきました。
(中ヒデヒトさん)「とても素直な音色で気持ちもいいし反応もよくてとても楽しい時間を過ごさせていただいた」
(岩佐和弘さん)「楽譜をきちんと演奏するということができている状態。その先の表現ということをどういったことをやったらいいかということを伝えることができたかな」

高校生にとってもプロの演奏に間近で触れるまたとない経験となりました。
(冨田夏帆部長)「すごくいろんな練習方法や表現の仕方を教えていただきいい時間になった、鶴見丘高校吹奏楽部がすごいなと広まるようにみんなでがんばって練習していきたい」
別府鶴見丘高校と講師による演奏会は7月13日に開催。本番に向けてさらなる技術の向上を目指します。