米の価格を落ち着かせるためのいち早い対応が求められる状況で、不適切な発言をした江藤農林水産大臣が辞任しました。

大臣辞任で混乱する中、対応は進むのか、そして米の価格はどうなっていくのでしょうか。

江藤大臣が事実上の更迭

江藤大臣の事実上の更迭を、熊本の人はどう思っているのでしょうか。

70代「更迭が当然だと思います」
40代「“下下(しもじも)”のことはいいのかなって正直呆れますよね」

辞任した江藤農林水産大臣

農林水産省のトップが辞任しましたが、米の価格対策は急務です。5月19日に発表された米5キロあたりの平均価格は4268円と、高い状態が続いています。

価格を落ち着かせるため、2025年3月から政府の備蓄米が放出されていますが、農林水産省によりますと、3月に放出した備蓄米のうち、スーパーや小売店にたどり着いたのは7%ほどに留まっています。

40代「備蓄米が放出されても全然効果が出ていないじゃないですか。高いままだし」

――実際に備蓄米って見たことありますか?
70代「ない。熊本はまだ来とらんとでしょ?私たち年金暮らしには困ります、正直に言って」

熊本3区選出で元農林水産大臣の坂本哲志(さかもと・てつし)衆議院議員に、備蓄米の流通について聞きました。

「小売店まで届いていない」

――現在の米の状況をどう見ていますか?
熊本3区選出 坂本哲志元農水大臣「非常に憂慮している。備蓄米を放出したが、どこかで目詰まりが起きて、中小の小売店まで届いていない」

大臣の辞任という逆風はあるものの、与党・自民党として備蓄米の流通を促進するとしています。

元農林水産大臣 坂本哲志(さかもと・てつし)衆議院議員

坂本元農水大臣「新しい備蓄米の入札方法では、配分先も明記することが条件になった」

農林水産省は、5月28日に行われる備蓄米の入札から、参加する業者にどの小売店に販売するかを事前に提示させた上で、備蓄米を受け取ってから1か月以内に販売することを求めています。