薩摩、大隅、種子島・屋久島地方は21日夜にかけて大雨となるおそれがあり、種子島では1時間に82ミリの猛烈な雨を観測しました。

気象台によりますと、薩摩、大隅、種子島・屋久島地方は、停滞する梅雨前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込み、大気の状態が非常に不安定になっています。

国や県の雨量計によりますと、21日午前、種子島の中種子町で1時間に82ミリ、屋久島町の口永良部島でも80ミリの猛烈な雨を観測しました。20日の降り始めからの総雨量は、紫尾山で177ミリ、南種子町で164ミリ、伊佐市大口で145.5ミリと、平年5月ひと月分の雨量の半分を超えました。

中種子町と南種子町に出されていた、土砂災害警戒情報と大雨警報は解除されましたが、新たに出水市、伊佐市に大雨洪水警報、阿久根市などに大雨警報が発表されました。

午後になって伊佐市では1時間に60ミリの非常に激しい雨を観測しました。

薩摩、大隅、種子島・屋久島地方は、21日夜はじめ頃にかけて、1時間に50ミリの非常に激しい雨が降るおそれがあり、22日昼までの24時間に120ミリの雨が予想されています。

気象台は、種子島・屋久島地方では土砂災害に警戒を、薩摩、大隅地方でも土砂災害、低い土地の浸水などに注意するよう呼びかけています。また、桜島では土石流にも注意が必要です。