高校生だけでは手の届かない値段の冷蔵庫も、クラウドファンディングで資金を募るなどしながら、なんとか先月のオープンにこぎつけました。その店内で目を引く壁のデザイン。


地元の景色を取り入れています。

ヤツガタケマート 塩澤共居さん:「ヤツガタケマートという名前なので、八ヶ岳っぽさを出したいと思って、僕が『壁に八ヶ岳を描くのはどうですか?』と言ったら一発でOKがおりました」

高校生が企画・運営しているからこそ視点も若く…、スナック菓子が充実しているように見えます。

ヤツガタケマート塩澤共居さん:「仕入れも高校生が決めているので、これは高校生の純粋な欲が出ていますね。こちらにはチップスター16種類があるんですよ。高校生が食べたいものを仕入れているので偏りがあるかもしれないです」

また、店内の一角には「高校生がふらっと集まるだんらんの場所」を目指して設けたイートインスペースが…。


放課後になると、地元の高校生たちが集まります。

高校生:「家が原村の方で5時半になると親が迎えに来るのでそれまで勉強して待っています」

高校生:「教え合いをしようと思うと静かなところよりもわちゃわちゃできるところの方がいいですね」

高校生:「最近ここで勉強するようになりました」「(勉強にちょうどいい机もあってこのスペースはどう?)完璧ですね」

オープンからおよそ3週間。お客さんたちの評判も良く、滑り出しは上々に見えますが…、空の棚も目立ち店内はまだまだ発展途上。

ヤツガタケマート 塩澤共居さん:「知名度が足りないですね。物珍しそうな顔で入ってきて、こんな感じかと見て出て行かれる方が多いので、もう少し地域に定着してここにあるのが当たり前という空気感を作っていきたいです」

走り出したばかりのため、経営の面でも試行錯誤の最中です。


一方で、今ぶつかっている壁を乗り越えようと、次の一手も準備しています。

ヤツガタケマート 塩澤共居さん:「僕が料理を提供したいんです。まだ見通しは立っていませんが、せっかくイートインを作ったのでカフェにしようと計画中です。僕が食品衛生責任者の資格も持っているので、この腕前を茅野の皆さまに披露しようと…かなり自信はあります」

「ヤツガタケマート」の営業は、午前7時から午後11時まで。店も高校生たちも、さらなる進化を遂げようとしています。