魚の住みかとなり、地球温暖化対策にも有効とされる「アマモ」。このアマモを再生するための活動が20日、鹿児島市で行われました。
アマモは浅瀬に生息するイネ科の植物で、魚が産卵して育つ場所であることから「海のゆりかご」と呼ばれています。二酸化炭素を取り込むため、温暖化対策にも有効とされています。
指宿市山川町の海には、もともと2ヘクタールのアマモがありましたが、温暖化の影響などで姿を消しました。
その再生に取り組む山川町漁業協同組合の川畑友和さんらは20日、県内有数のアマモの生息地である鹿児島市与次郎の水路に潜り、アマモの種を取りました。

(山川町漁業協同組合・川畑友和さん)「アマモを通じて気候変動に歯止めをかけたい。生物多様性が失われているので食い止めたい。アマモを増やすことによって持続可能な部分を作っていけるのでは」
採取したおよそ10万粒のアマモの種は、11月ごろに山川町の海に植えられるということです。
山川町には現在、400平方メートル=一般的な小学校にあるプールとほぼ同じ広さにアマモが再生していて、川畑さんらは現在の50倍にあたる2ヘクタールの再生を目指しています。