その美しい姿から「森の宝石」ともたとえられる渡り鳥、ブッポウソウ。今年も子育てのため岡山県吉備中央町に飛来し、その姿を写真に収めようと、全国から多くの人が訪れています。
瑠璃色の体に鮮やかな赤いくちばし。子育てのため、毎年この時期に東南アジアから飛来する渡り鳥・ブッポウソウです。

(竹内大樹キャスター)
「吉備中央町の山間に設けられている撮影スポットには、森の宝石を求めて平日にもかかわらず多くのカメラマンが訪れています」
(愛知県から)
「わたしは愛知県からです」
ー毎年訪れるんですか?
「はい、4年目かな。ここはブッポウソウの撮影で多分日本一。撮影距離が近いのと、トイレもあるし、その辺の環境が吉備中央町の方がみんな努力してやっておられて、その成果じゃないですか」
吉備中央町の下土井地区に設けられた撮影スポットには、連日、全国から多くの愛好家が訪れています。現在、ブッポウソウは繁殖のため、オスによる求愛行動の真っ最中。メスに気に入ってもらうために、エサとなる虫を捕まえてはプレゼントする愛らしい姿が見られました。

10年ほど前から撮影場所を整備している中山さんは、「ブッポウソウ日本一 吉備中央町」を合言葉に地域おこしにつなげていきたいと話します。
(ブッポウソウ吉備中央町会 事務局 中山良二さん)
「遠くは北海道から鹿児島まで人が来られる。大歓迎でございまして、嬉しく思っております」
ブッポウソウは、今後、ペアが成立すれば町内に約400個ある巣箱で、夏ごろまで子育てに励むということです。