理容師を目指す学生が理容の技術を競う大会と、現役の理容師が技を競う全国大会の県予選が、広島市で開かれました。県予選の出場者はわずか2人。業界では、少子高齢化に伴う理容師の減少などの課題もあるようです。

「広島県理容競技大会」には、理容の専門学校の生徒9人が参加しました。生徒らが腕を競い合ったのは「ワインディング」という種目で、パーマを当てるためのロットを巻いていきます。太さが異なる70本以上のロットを整った配列で並べ、均等に髪を巻けているかが審査されます。

学生
「家で巻くのも当然ですが、友だちとどこが悪いかなど言い合ったり、高め合って練習できたかなと思います」

広島県理容生活衛生同業組合 岡本幸藏 理事長
「理容師の若い卵なので、本当に頑張っていただきたいと思います。今後の理容業界を盛り上げてくれることを願っています」

あわせて現役の理容師が技を競う全国大会の県予選も開かれました。
「クラシカル・トレンドヘア」という部門では、昔ながらの男性の刈り上げヘアに、現代のアレンジを加えるのがポイントです。

「Hair Creation-2025 UNDERSTAND部門」は、若い世代に好まれるヘアデザインを表現します。県予選にはあわせて5つの部門がありますが、出場したのは理容師2人だけで、ほかの3部門は実施されませんでした。背景には、少子高齢化などのため理容師の数が年々減っていることや、練習の費用が多くかかることなどがあるといいます。

花本真也理容師
「選手が少なくなっていくのは寂しいことだなと思うが、普段皆さんが行くような理美容室の仕事など見てもらって少しでも興味持ってもらえれば」

全国大会は10月21日に兵庫県で開かれます。