農水大臣「通常の3倍くらい利幅とっている」

政府は先週、7月まで毎月10万トンの備蓄米を放出し、備蓄米の買い戻し期限を原則1年から5年に緩和すると発表した。
18日に佐賀市で講演した江藤農林水産大臣は、コメの価格が下がらない要因として流通の問題点を挙げた。

江藤拓 農林水産大臣
「卸(売業者)がですね、通常の取引より3倍くらい利幅をとってる。これがなくなれば間違いなく備蓄米が安い値段で国民に届きますから」
農林水産省は、今回放出される10万トンの備蓄米のうち6万トン分を「小売り店向けの優先枠」とする。
このうち4万トンはスーパーに、2万トンは小規模な米店などに行き渡る予定だ。
数十円単位で、徐々に下がっていく?
今後、コメの価格はどうなるのか。
専門家は、備蓄米の買い戻し期限が5年となったことで、備蓄米の流通が進むとみている。

流通経済研究所 折笠俊輔 主席研究員
「やっぱり1年以内ですと、令和7年産で、買った備蓄米の分を戻さないといけない。備蓄米の入札に踏み切れなかった集荷業者さんも多かったと思います。今後順次、備蓄米の流通が進んでいくと思いますので、今後はおそらく毎週ぐらいで、数十円単位で、徐々に下がっていくのではないか」
消費者が手に取りやすい価格になる日は来るだろうか。