いよいよ夏の到来が近づいてきましたが、ことしの夏は厳しい暑さが少し和らぐ可能性が出てきました。その理由は7年以上続いた太平洋側の「黒潮大蛇行」の変化です。
その影響が三重県にも…。三重県鳥羽市の的矢湾に面した畔蛸町(あだこちょう)。リアス式海岸が広がるこの辺りは、県内有数の「岩ガキ」の養殖地です。

ここで育った岩ガキは「あだこ岩ガキ」というブランドとして、東京の飲食店などで1個2000円ほどで提供されている高級品です。
(中道陸平記者)「肉厚で噛めば噛むほど、カキのミルク感がたっぷり口の中に広がります」

「岩ガキ」は5月下旬ごろに旬を迎えますが、ここ数年は、海水温の上昇などの影響で不作が続いていました。ことしの出来は…
(北川二一さん)「ここ何年かよりは全然いいというか、戻りつつあるという感じ」

こちらの北川二一さんの養殖場では、7月上旬ごろまでが出荷シーズンで、去年2万個ほどだった出荷量は、ことし既に上回っているものの以前の水準まではまだ戻っていません。