更年期症状は

更年期の主な症状は、ホットフラッシュなどの血管運動神経の症状や頭痛といった自律神経の症状、不安やイライラといった精神的な症状など様々。
どんな治療法があるのでしょうか。
富山市民病院女性外来 田中智子 医師
「ホットフラッシュや発汗については、エストロゲンを補充することで症状が緩和されることが多いです。エストロゲンの飲み薬もあるんですけれど、経皮的な使用のほうが体の負担が少ないことが分かっていて、最近は貼付剤や塗布剤がすすめられています」
ホルモン療法でも症状がよくならない場合、漢方薬の処方や内科の検査などを行うということです。
頭痛やイライラ、肩こりなど、更年期でなくても起こりうる症状であることから、受診をためらう人も多いといいますが、田中医師は慢性的な症状に進行してしまうことに警鐘を鳴らします。
富山市民病院女性外来 田中智子 医師
「最初のほうの症状は、ホットフラッシュとか抑うつがメインなんですけれど、数年経って出てくる症状は、太りやすいとか、糖尿病、動脈硬化、高血圧。慢性的な疾患が後から起こってくるといわれています」
そのため、生活に支障がでるような症状があればできるだけ早く産婦人科を受診してほしいといいます。
富山市民病院女性外来 田中智子 医師
「30代、40代の人も自分に必ず来るものだと思って、今の時期から運動を始めるとか、簡単なウォーキングでもいいので始めると、将来の更年期症状を減らせるといわれているので、ぜひみなさん始めたほうがいい」
女性にとっては避けて通れない更年期の症状。体と心のバランスを保てるよう、日常生活の工夫も大切です。