「生きた化石」ともいわれるギフチョウの生息地として知られる大石田町できょう、子どもたちが貴重な卵の観察を行いました。

大石田町は、本来別々の生息地にいる「ギフチョウ」と「ヒメギフチョウ」が生息している貴重な場所で、この2つのチョウは町の天然記念物に指定されています。

きょうは、大石田町内の児童32人が観察会に参加し、その生態などを学びました。



大石田町教育委員会 大谷俊継 学芸員「大石田のギフチョウは4月上旬から5月中旬までしかいないので、その時期に咲いている花が蜜を吸う花になる」

このあと、児童たちは「ギフチョウ」の生息地である山の中へ。

今の時期は、「ギフチョウ」が唯一食べる「コシノカンアオイ」という植物の葉の裏に産卵を終えている頃だそうです。

険しい坂道を上り、食草を踏まないようにしながら葉の裏を探すと。

「ビーズみたい!」

「絶対幼虫いたじゃん!」



児童「思ったより小さくて宝石みたい。真珠」

大石田町教育委員会 大谷俊継 学芸員「子どもたちに発見してもらって喜んでもらえたことがうれしい。自然のことなので増えたり減ったりしながらですが、数は維持できている」

今年は、「ギフチョウ」と「ヒメギフチョウ」合わせて1350個ほどの卵が見つかっているということです。