岡山県でも、田植えが始まっています。青々とした田んぼを狙う害虫は多くいますが、今年は例年よりも「やや早く発生している」と注意喚起されている、小さなちいさな“ゾウ”が潜んでいることをご存じでしょうか。

ゾウはゾウでも害虫のゾウムシ、その名も「イネミズゾウムシ」です。

コメの出来にも影響する「イネミズゾウムシ」とは

【画像①】イネミズゾウムシの成虫

害虫に詳しい東洋産業の大野竜徳さんにききました。

ー「イネミズゾウムシ」は、どんな虫でしょうか?

(東洋産業 大野竜徳さん)
「その正体は2.5~3.5mm程度(成虫)の小さな虫です。でも、米農家さんにとってはちょっとやっかいな存在です」

「イネミズゾウムシ、名前を分解するとイネ・ミズ・ゾウ・ムシ」

「成虫は『イネ』の葉を食べる、『ミズ』を張った田んぼにすむ、『ゾウ』のような鼻(口吻)をもった『ムシ』です」

「ずんぐりした体に太い鼻、ゾウといわれたら薄目で遠くから見たら…なんとなく象っぽく見えますか?」

「成虫の体表は灰白色の鱗状のもので覆われていて、マットな色合いであまり目立ちません」

「胸部と腹部の背面に黒色のツーポイントの斑紋があるのも特徴です」【画像①】