稲を荒らす厄介者が“急拡大”

これから注意しなければいけないのは稲を荒らす病害虫です。
特にカメムシの仲間『斑点米カメムシ類』は玄米にまだらな点が付く『斑点米』を作り、コメの品質低下を引き起こします。
富山県内で病害虫の生息調査を行っている農業研究所によりますと、2024年の発生量は、前年の冬から暖かい日が続いたため、過去20年を遡っても多かったといいます。
『斑点米カメムシ類』の中でもいま全国で急拡大しているのが「イネカメムシ」です。
富山県農業研究所病理昆虫課 向野貴養 課長
「イネカメムシは早生だけでなく、中生、晩生にも加害していくので、すごく問題になっている」
イネカメムシの大きさは約1センチ。
『斑点米』を作るだけでなく、出穂期から稲穂に害を与え実りが悪くなる「不稔」を引き起こします。