鹿児島県内で確認された、うそ電話詐欺やSNS型投資・ロマンス詐欺の被害額が今年1月から4月までの4か月間で、およそ6億9000万円に上っていることが分かりました。去年の同じ時期より78件多く、県警が注意を呼びかけています。
県警によりますと、今年1月から4月末までの間に県内で確認されたうそ電話詐欺とSNS型投資・ロマンス詐欺の被害は、
◆うそ電話詐欺
去年の同じ時期より65件多い100件で、被害額はおよそ3億5000万円
◆SNS型投資・ロマンス詐欺
去年の同じ時期より13件多い74件で、被害額はおよそ3億4000万円
いずれも被害に遭った人のおよそ8割が65歳未満でした。
警察官を名乗る被害も増えていて、今月10日には県外の40代女性の携帯電話に、鹿児島県警本部の代表電話番号が偽装表示された電話がかかってきたということです。
県警の警察官を名乗る男が「あなたの個人情報が漏えいしている。今からLINEでやり取りします」と話し、不審に思った女性が一旦電話を切り、着信履歴を見てかけ直したところ、県警本部につながったということです。女性に被害はありませんでした。
県警によりますと、県警の代表電話番号を偽装表示したうそ電話詐欺の相談を把握したのは初めてだということで、県警は「年齢にかかわらず、誰でも詐欺に巻き込まれうる時代。警察官を名乗る電話がかかってきたら、相手の所属や名前を確認して電話を切り、最寄りの警察署や家族、知人に相談してほしい」としています。