これから先、季節外れの暑さが続くことが見込まれることから、長野県は、稲作農家や果樹、野菜、畜産農家などに向け、十分な対策を取るよう呼びかけています。

気象庁は、暖かい空気が流れ込みやすいため、18日頃から平年に比べ2度以上高い「かなりの高温」になるとして、長野県を含む関東甲信地方を対象に、5月12日に高温に関する早期天候情報を出して、熱中症対策など健康管理に注意するよう呼びかけています。

これを受けて県の農業技術課では、農家に注意を促しているもので、この中で、稲作については、育苗ハウスでトンネルなどを使っている場合は、日が差して温度が上がる前から開けることや、日中に潅水する場合は、ホース内に残った水が熱水になっていることに注意することなどのほか、ブドウのハウス栽培では、施設内の温度を30度以上にしないように換気を行うことなどを求めています。

また、野菜や花き農家に対しては、光や熱を遮る資材を使って室温の上昇を抑えるほか、日中はハウスの側面のビニールを巻き上げるなどして風通しを良くすることなどを促しています。

このほか、畜産農家に対しては、同じく資材や扇風機などを使って温度の上昇を抑えたり、適切な換気に努めるほか、夜間と日中の気温の差で体調を崩す個体も出るとして、健康状態の管理に十分注意するよう呼びかけています。