桜島の南岳山頂火口で5月15日午前7時8分に噴火が発生しました。この噴火で中量の噴煙が火口から1000mの高さまで上がり、南東に流れています。桜島のきょうの降灰予報は画像で掲載しています。

■山体膨張を示す地殻変動

気象台によると、桜島では、12日午後8時頃から島内に設置している傾斜計や伸縮計で山体膨張を示す地殻変動が観測されています。けさの噴火による収縮はほとんどなく、山体の膨張は続いているということです。

気象台は、この山体膨張が一度に解消されるような噴火が発生すると、桜島内を中心に多量の降灰を伴う可能性があるとしています。南岳山頂火口、昭和火口から1kmを超えて飛散する大きな噴石や、小規模な火砕流を伴う噴火が発生するおそれがあります。

■防災事項
南岳山頂火口、昭和火口からおおむね2kmの範囲では、大きな噴石と火砕流に警戒してください。
 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠くまで風に流されて降るため注意が必要です。
爆発に伴う大きな空振で窓ガラスが割れるなどのおそれがあるため注意してください。

桜島では噴火警戒レベル3の入山規制が継続しています。
桜島のきょうの降灰予報は画像で掲載しています。