海外でも需要が高まっている抹茶ですが、鹿児島県は原料となるてん茶の生産量が日本一です。てん茶の県内での流通をより活発にしようと、県下一斉の取引会が14日に初めて開かれました。

てん茶は抹茶の原料で、鹿児島県は2020年度以降、生産量が日本一です。近年、海外でも抹茶の需要が高まる中、2023年度は1585トンと、5年前の2.7倍に増えました。

ただ、てん茶の流通は生産者が県外の仕入れ業者と直接取引するのがほとんどで、県内での流通を活発にし品質向上を図ろうと、県茶業会議所が県内一斉の取引会を初めて開きました。

出品は2351キロとわずかですが、21の業者が色や香り、手触りなどを確認して入札していました。

(県茶業会議所 北村真二事務局長)「スイーツやアイスクリームの原料、インバウンド需要が急激に需要が高まってきた。県内施設で加工して県内、県外、ゆくゆくは輸出までの取り組みをしていきたい」

県茶業会議所は、今後も定期的に取引会を開いていくとしています。