日本有数のノリの産地である有明海。
有明ノリは豊かな香りと濃いうま味など品質が高いことで知られています。
不作続く有明ノリ

今シーズンの販売枚数は佐賀県有明海漁協が9億6436万枚。福岡有明海漁連が7億7510万枚。
目標の6割まで落ち込み、3季連続の不作となりました。
原因は、海の栄養不足、カモによる食害、漁業者の減少など様々です。
不作が続く中、漁業者の助けになりたいと、ノリの陸上養殖に取り組む男性が福岡県糸島市にいます。
住宅街の一角でノリの養殖!?
陸上養殖を行っているのは糸島市の海から遠く離れた住宅街。
その一角に、奇妙な施設が。

設置されている容器の中をのぞいてみると、水が張られていて、泡がブクブクしています。
そこから取り出されるのが・・・

「重たい。すごく入っている」
一般的な板ノリになる「スサビノリ」という種類のノリです。

池谷裕文さん
「まさかこんなに生育が早いとは思わなかった。自分でもびっくりしてるんですよ」
池谷裕文さん。2024年11月からこの場所でノリの陸上養殖を行っています。

ノリの養殖は通常、胞子をつけた網を海面に張り、太陽の光と海の栄養を吸収させ育てます。
これまで陸上での養殖も研究されてきましたが、ノリが育つ環境を作ることができず、なかなかうまくいきませんでした。