アメリカの4月の消費者物価の伸び率は市場の予想を下回る2.3%でした。

アメリカの労働省が13日に発表した4月の消費者物価の伸び率は2.3%で、事前の市場の予想の2.4%を下回りました。

また、伸び幅は3か月連続で縮小となりました。

4月にはトランプ政権によるほぼすべての国を対象にした10%の「相互関税」が導入されるなどしたため物価の動向が注目されていましたが、短期的な傾向を表す前の月との比較では+0.2%で、こちらも事前の市場の予想の0.3%を下回りました。

関税の影響が大きくは現れていない結果となりましたが、中国に対してはなお30%の高い関税措置を継続していることなどから、市場では、今後、物価の上昇幅が再び拡大に転じるとの見方が強くなっています。

中央銀行にあたるFRBは今後の政策運営について、物価と労働市場の動向を見極めながら慎重に判断する姿勢を示しています。