兵庫県警は、3日にたつの市の河川で発見された遺体について、先月、母と娘が殺害された事件で全国に指名手配されていた住所・職業不詳の大山賢二容疑者(42)と特定されたと発表しました。

3日午前10時半ごろ、たつの市の揖保川(いぼがわ)の支流で成人とみられる男性の遺体が浮いているのが見つかりました。

警察によりますと、遺体は腐敗が進んでいましたが、灰色系のTシャツに、黒地に白のラインが入ったズボンをはいていて、公開捜査中の大山賢二(おおやま・けんじ)容疑者[(42)]とはズボンの特徴が似ているとして、関連を調べていました。

警察が身元を調べた結果、遺体は大山容疑者と特定したということです。

大山容疑者は5月13日ごろ、たつの市新宮町の住宅で田中千尋さん(52)を刃物のようなもので複数回突き刺して殺害した疑いが持たれていて、母の澄恵さん(74)の死亡にも関与しているとみられています。

田中さん親子の遺体は、5月19日に安否の確認に訪れた警察官が発見。

警察は司法解剖の結果を受けて5月24日、殺人事件と断定して捜査本部を設置し、10年ほど前まで田中さんの家の南隣に住んでいた大山容疑者を全国に指名手配していました。

大山容疑者は遺体発見3日前の5月16日に、現場から東に約30キロ離れた高砂市の路上で寝ていたところを警察官に声をかけられ、「人を殺した」と話したものの、内容に具体性がないとして、かつて住んでいたたつの市の現場付近まで車で送り届けられていました。

大山容疑者の消息は翌17日に現場付近で住民に目撃されたのを最後に一旦途絶えましたが、5月20日には、現場から南に約2キロ離れた揖保川にかかる橋の下で、違う服装で座っている姿を近くの住民に目撃されていました。

警察は、高砂市で話を聞いた際の所持金が550円だったことなどから、現場周辺に潜伏しているとみて捜索していました。

大山容疑者の遺体が発見されたのは、5月20日に最後に目撃された橋から約10キロ下流の揖保川の支流「中川」で、遺体は仰向けの状態で浮いていたということです。

県警は「容疑者が死亡したことは残念だが、引き続き究明していく」としています。