ことし3月に行われた公立高校入試について、鹿児島県教育委員会は、全5教科の平均点が過去10年間で3番目に低い点数だったと明らかにしました。

県教育委員会によりますと、ことし3月に行われた公立高校入試は8213人が受け、全5教科450点満点の平均点は、前の年より5.4点低い234.6点でした。過去10年で3番目に低い点数です。

教科別では、数学が90点満点の38.9点で、前の年より4.9点低く、5教科で最も低い点数でした。

国語は前の年より0.5点低い、54.4点でした。
こちらの漢字「車窓」を読ませる問題で、答えは「しゃそう」ですが、正解率は57.6%で、4割が読めませんでした。

全体の平均点が下がった理由について、県教委は「数学の正解率が低く、全体を引き下げた」「全科目で思考力などが求められている。設問も長文傾向にあり、読解力も必要」としています。

(県教育委員会高校教育課 森田忠和指導監)「知識・技能を身につけると共に、思考したり自分の考えを表現する力を身につけてほしい」

県教委は「ICTを活用するなどし、探究的な学びを続けてほしい」と呼びかけています。