北陸新幹線の敦賀から大阪までのルートをめぐる問題で、12日都内で開かれた会合で石川県の馳浩知事は、沿線自治体のトップらを前に米原ルートを含めた選択肢の再検討を訴えました。

ただ、決議案に盛り込まれることはなく、沿線自治体の溝は埋まらないままです。

終始、和やかなムードで言葉を交わす石川と福井の両県知事。年に2回、都内で開かれている北陸新幹線の建設促進大会には、北陸と中部、関西圏からおよそ300人が集まりました。

北陸新幹線の敦賀より西の区間をめぐっては、政府・与党が、福井県小浜市を通り京都駅へ南下する「小浜ルート」の着工をすでに決定。

一方、京都府内での反発や、建設費の高騰、さらには工期の延長を受け、石川県内では滋賀県を通る「米原ルート」への変更を求める声が強まっています。

こうしたなか、2024年7月の北陸新幹線建設促進県民会議で採択された「米原ルート」の再検討を求める決議案が大会では配布されました。

石川県・馳浩知事「ご覧いただければ分かるように、万が一大きな前提が崩れる場合には、10年前に議論があった『米原ルート』も検討してほしいという文言が入っております」

県内の政財界の総意ともいえる、「米原再考案」をぶつけた馳知事でしたが…。