これから、梅雨や台風で、大雨が予想される時期に入ります。こうした中、この土日は、各地で「出水期」に向けて備える動きが相次ぎました。
10日、福島市では、市民が参加する総合防災訓練が行われました。市民の防災意識を高めることを目的に、毎年行われているもので、今年は大雨で災害が発生した想定で行われました。会場は、3月に完成したばかりの市民センターです。
災害の際は、避難所としておよそ450人を受け入れることができ、参加者は、テントの組み立てなどを合わせて確認しました。災害の際、避難所では、住民のスムーズな受け入れが課題となっていますが、今回の訓練では、スマートフォンを使って、避難を受け付ける実証実験も行われました。
福島市危機管理室・本田潤子係長「半分くらいの方はQRコードで受付していたんじゃないかなと思います。(災害時に)避難者は不自由な環境になると思う。いかに環境を保つか、検討していきたい」
一方、11日は、阿武隈川の堤防に設置された水門を管理する担当者を集めた講習会が開かれました。須賀川市の講習会には、20人あまりが参加し、最近の水害の発生状況や、作業の手順などを確認しました。
福島河川国道事務所河川管理課・猪俣格課長「この講習会を通じて、今後の出水時に、迅速かつ的確に対応をお願いしたい」
2019年の台風19号では、阿武隈川の支流の釈迦堂川流域で大きな被害が出た須賀川市。参加者は真剣な表情で、説明を聞いていました。