県内の女性が幼い頃に実の父親から性的虐待を受け、損害賠償を求めた裁判の結果を受けて、広島市でフラワーデモが行われました。
11日に行われた「フラワーデモinひろしま」には、約15人が参加しました。
フラワーデモは花を身につけて性暴力に抗議する運動で毎月11日に全国で行われています。
今回のデモは、広島市の40代の女性が子どもの頃に実の父親から性的虐待を受け、PTSDを発症したとして、父親におよそ3700万円の損害賠償を求めた裁判を受けて行われました。
1審と2審で「20年以上前に発生した被害のため、損害賠償請求権は消滅している」として、訴えは退けられ、女性側は上告していましたが、最高裁が先月16日付けで、上告を棄却しました。
今回のデモを呼びかけた寺西環江弁護士はデモのなかで「正義の機関であるならば、被害者を救済すべきではないのか。なぜ想像しないのか、被害者の苦しみを」と訴え、その後の取材に対し「裁判所には性被害の実態を分かってほしい」と話していました。