去年(2024年)に熊本市で宿泊した人の数は400万人を超えて過去最多を更新し、外国人の宿泊者数はおととし(2023年)から倍増したことがわかりました。

熊本市によりますと、2024年の1年間に市内を訪れた観光客は約630万人(前年比+12.1%)で、宿泊者は延べ約402万人(前年比+13.9%)でした。さらに、観光消費額は約1153億円(前年比+23.4%)といずれも過去最多・最高を更新しました。

外国人の宿泊者は約89万人で、おととし(2023年)から倍増しています。地域別に見ると、台湾、中国、香港、韓国がおととしの2.5倍で、欧米とオーストリアが1.8倍になっています。

大西市長は、インバウンドの増加や半導体大手TSMCの進出でビジネス客が増えたことが背景にあるとしました。

熊本市 大西一史市長「熊本の勢いを示す大きな結果と思う。上海便が就航する可能性があると報道で出ているが、そうなると観光客がもっと増えることになる」

ただ、県内では公共交通機関の乗務員不足が課題となっていて、熊本城を周遊するバスは6月から平日に運休することが決まりました。

熊本市は、実証実験の期間延長を決めた自動運転バスで観光客の利便性向上につなげたいとしています。