■ことし起業も売上右肩上がり…店舗拡大へ

大分市にある石焼生パスタ専門店「ライズ・キッチン」。経営するのはAPUに通う4年生の田中賴さんです。田中さんは2022年3月に起業し、別府店をオープン。メインメニューの石焼生パスタが若い世代を中心に人気を呼びました。その売上を元手に、5か月後の8月に2店舗目となる大分店を開業しました。

(ライズ・キッチン・田中賴代表)「起業にはもともと興味があって、飲食店って波があって難しい分、経営のことをすごく学べるんじゃないかと考え、そこで成長したいと思ってパスタの飲食店をオープンしました。22歳でまだ若いので今なら挑戦できる。その挑戦できるというのが学生で起業するメリットだと思います」

学生生活との両立は大変だと言いますが、売上は右肩上がり。今後は、夜営業の充実やインバウンドの取り込みなどの展開も考え、さらなる成長を目指します。

(田中賴代表)「2店舗で収まらず、3店舗4店舗と拡大していきたいと思っています。それも大分県だけではなく、九州また本州の方にも行っていろんな人に自分の石焼パスタを食べてほしいと思っています」

こうした学生の力を地域の活性化に繋げようと、大分市では2022年度からビジネスプランコンテストや起業セミナーなどの事業に取り組んでいます。

(大分市創業経営支援課・上田貴裕さん)「学生など若年層の方に起業を通じて大分に定着していただくことによって、大分市の雇用の創出や街のにぎわいに繋げていきたいと考えています」

実践を通じて経営について学ぶ学生たち。若い世代の自由で柔軟な発想は、地域の経済を盛り上げていくことにつながるかもしれません。