全国のスーパーのコメの販売価格は17週連続で高値を更新し、価格高騰はおさまる気配がありません。鹿児島市の飲食店では、店のコメを全て備蓄米に切り替えましたが、先の見通せない状況が続いています。
ボリュームたっぷりのちゃんぽんに、お茶碗3杯分のごはんを盛った店自慢のカレー。工場や運送会社が集まる鹿児島市南栄の「ターミナル食堂」です。
(記者)「こちらの店の魅力はボリュームの多さと、1000円以下の手ごろな価格帯のメニューが多いところ」
お昼時、カウンターにできた客の列。ランチだけの営業で、平日1日400人が訪れるといいます。
(客)
「(手ごろな)値段とボリューム」
「先輩たちに連れられて初めて来たが、思っていた以上のボリューム」
(福岡から帰省)「お米が高いので(スーパーで)あまり買わない。おいしい、いっぱい食べられる」
厨房では、お椀に大盛りのごはんが次々と盛られていました。
(従業員)「1日50キロ炊く」
(Q.かなり重労働ですね)
「そうですね」
その一方で、コメの価格は上昇が続いています。

7日、農林水産省が発表した、全国のスーパーのコメ5キロあたりの平均価格は、4233円。17週連続の高値更新です。
こちらの食堂でも、県内産のコメの仕入れ値は、去年の今ごろは5キロで2600円ほどでしたが、それが今、1.5倍の4000円に跳ね上がっています。食堂ではコストを抑えるため、今月から全てのコメを備蓄米に切り替えました。しかし、それでも3200円で、去年の仕入れ値に比べ600円ほど上がっています。
(ターミナル食堂 山口健二オーナー)「新米の価格が上がるのではという情報もある。先が見えない」「野菜類はちょっと価格が落ち着いたが、他の食材が上がり、厳しい状況。なかなか値上げに踏み切れない」
相次ぐ食材の値上がり。先行きが見通せない日々が続いています。