蚊取り線香の開発者の功績をたたえる例祭が広島県尾道市の神社で執り行われました。

例祭は、尾道市向島町にある「除虫菊神社」で営まれました。

蚊取り線香の金鳥ブランドで知られる「大日本除虫菊」の創業者上山英一郎氏が、瀬戸内地域で除虫菊の栽培を進め、産業として発展させた功績をたたえようと、毎年行われています。

「大日本除虫菊」の社員や近所の住民など、約20人が参列しました。

除虫菊に含まれる殺虫成分が蚊取り線香の材料になり、ピーク時は近くにある因島が日本有数の生産地となっていました。

大日本除虫菊 上山史郎常務取締役「地域の方々が除虫菊を後世に伝えようと、いろんな取り組みをしていただいていることに大変ありがたく思っていますし励まされております」

現在は製品の材料としての栽培は行われていないということですが、除虫菊畑はこの時期の風物詩として観光客を楽しませています。