人手不足感が高まる中で大卒予定者の就職活動が本格化。大分県内企業も人材確保に向けて動き出しています。

8日は県内企業の人材確保を目的に大卒予定者などを対象とした合同企業説明会が大分市で開催されました。採用意欲の高まりから企業側は100社の出展枠を大きく上回る応募があったということです。訪れた学生たちは仕事内容や条件のほか、会社の雰囲気などもポイントに挙げていました。

(参加した学生)「表面上の仕事内容や給与、福利厚生ではなくて、人の雰囲気というかそういう感じのところを知りたくて来ました」「重視することは、休日と資格の手当てがあるかどうかが気になります」

売り手市場やオンライン採用の普及から説明会に参加する学生は減少傾向にあり、企業にとっては、直接アピールできる貴重な場となっています。

(建設コンサルタント業)「休みが多いところに人気があるとは感じているが、完全週休二日ではないのでそこは苦労している」

(介護・福祉業)「年々会える学生の人数は少なくなってきているのは感じるので、こういった機会は貴重かなと思う」

(ソフトウェア開発業)「大分に在住しながら東京の会社に就職するというそういった働き方もいるようで、採用は難しくなっている気がしている」

この春の県内の大卒者などの就職内定率は、96.9%と去年に続いて過去最高となっていて、企業の人材確保の難しさはしばらく続きそうです。