動物言語学の幕開け 世界が変わる可能性

鈴木氏の研究は、動物言語学という新しい学問分野の幕開けとなりました。2022年にストックホルムで行われた国際行動生態学会(ISBE2022)で発表されたこの研究は、世界中の研究者に大きな影響を与えています。
「これまで研究されてこなかったチンパンジーやボノボなど、他の動物たちの言語についても新たな発見がある可能性があります。ひょっとしたら20年後、30年後には、色んな動物の言葉が分かっているかもしれません」と鈴木氏は未来を予想します。
動物の言葉を理解することは、私たちの世界観を大きく変える可能性があります。私たちの身の回りには、まだ知られていない驚くべき発見が隠れているかもしれません。
鈴木氏
「人間だけが言葉を持っているという思い込みを捨てることで、世界の見え方が変わり、人生がもっと楽しくなる」
次に鳥のさえずりに耳を傾けるときには、そこに込められた意味を想像してみてはいかがでしょうか。