“捨てるのではなく使う”という文化に
西塚さんが古い木材を譲り受けるようになったのは、家業を継いだ5年前から。これまで回収したものは5000点以上にもなります。
(西塚さん)
「5歳か6歳くらいの時かな、この川に木を浮かべていた記憶があって。(材木)卸の会社が隣同士であったみたいだし、材木業者がすごく多かった」

桑名は、江戸時代から木曽三川の水運を利用して良質な木材が集まる場所でした。
取り壊される建物に使われている木も、質がいいといいます。
(西塚さん)
「リフォームやリノベーションの現場が立て続けに続いたときに、材木を捨てることがあった。古材が僕には魅力的に感じた。桑名から“捨てるのではなく使う”というのを文化として根付かせていけたらというのが夢」
捨てられてしまう木を生き返らせて、未来の人につなぎたい。その思いから、家具やインテリアを作るようになったのです。
