ホテルや雑貨店などに向けたインテリア作り

(西塚さん)
「木目が昔の方が細かったり、良い木を使っているなと見てわかるので(捨てられて)燃やされてしまうのは、少しでも減らしていきたい」

古材のテイストを活かした西塚さんの作品は話題を呼び、大手の雑貨店でも利用されています。

この日は、東京から建築デザイナーが西塚さんのもとを訪ねてきました。

(建築デザイナー 前岡光一さん)
「これだけの数(の古材)が一つに集まるのは、なかなかない。今までにない面白いものを作れないかというインスピレーションをもらいやすい場所」

西塚さん達が挑むのは、ホテルや雑貨店などに向けたインテリア作りです。

(西塚さん)
「“アートパネル”を作り始めた。磁石が後ろについてあるので、組み合わせは自由にできたりとか、お客さんの好みによってパネルを移動できる。(使っている木材は)80年から90年くらい前の家のものなんですけど、ご飯を炭で炊いたときにその炭が木に付着して色が濃くなったりする。部屋によって(木の)色が変わっていくというのが面白くて、この面白さも伝えていけたらと思います」

仕上げのパネルに使うのは、あの日ひきとった桐ダンスの取っ手です。

役目を終えた木材を、次の世代へ。西塚さんの挑戦はこれからも続きます。